Q3 浄土真宗ってどんな教えですか?

鎌倉時代の大乗仏教僧侶である「親鸞聖人(しんらんしょうにん)」によって説き開かれた「日本浄土教」をいまに伝える宗派です。

日々の生活のなかで「南無阿弥陀仏」のお念仏を称えながら、自らに与えられた人生の苦楽をそのままに受け入れて、それを自らの修行として勤める「在家仏教」です。

現代社会に生きる私たちが実践的に勤めることのできる「仏道」であり、誰でもいつでも始めることができます。

仏教が伝える「縁起の道理」を日々のご縁のなかに気付いていくことこそ、浄土真宗の醍醐味だと、慶集寺住職は考えております。

安心して生きて、安心のままに人生の最期を迎えることのできる、安心の教えです。

浄土真宗の葬儀は他の宗派と異なり「死者への供養」という考え方をしない事が特徴です。亡くなられた方は、即座に阿弥陀仏の本願力によって救いとられ、極楽浄土の仏とひとつに成って「成仏」し、私たちを見護ってくださっていると、浄土真宗では信じます。

亡くなられた方のために「供養してあげたい」と思うことは、人として自然なことだと思います。供養の心を持つことから、合掌する心へと、自然と導かれていくのだと思います。それはそのまま、成仏された方から、私たちの方へと、「供養していただいている」ことなのだと思います。

今を生きる私たちも、やがては仏と成らせていただける教えを、共に学び聞かせていただきましょう。