④ 言葉・河上朋弘
世界にはさまざまな宗教がありますが、どの教えにも「光」が説かれ「命」が説かれています。人間の心の営みである宗教において、光と命はなくてはならない大事な要素であり、すべての基底としてあるものなのだと思います。
そしてまた、光と命が無いところに写真はありえず、光と命が映っていない写真はありません。写真という表現において、光と命はなくてはならない大事な要素であり、基底なのだと思います。
石黒健治氏の写真には、この世界に像を結んだ、いろいろな景色が写されています。そしてまたそこには、果てしなく広がり満ち満ちてある「ひかりといのち」の光景が映されています。
アミタの意味は、永遠とか無限とかといった意味がありますが、それは同時に不思議という意味でもあります。
不思議な世界が、あるがままに現れています。
慶集寺住職 河上朋弘
言葉・編集・環境音響:河上朋弘
1969年 富山市東岩瀬町生まれ。同所在住。早稲田大学 第二文学部 演劇学科 映画専攻 卒。浄土真宗本願寺派 慶集寺(きょうしゅうじ)住職。現代仏教僧侶。環境音響選曲者。
慶集寺住職のホームページ『リンクエイジ』では、なるべく専門的な仏教語を用いないようにして、なるべくわかりやすく仏教の考え方やその心をお伝えしようと、それに試みています。よろしければごらんください。