岩瀬の文化拠点充実 慶集寺「琳空館」リニューアル
ギャラリーで作品を眺める石黒さん(左)と河上住職
富山市東岩瀬町の慶集寺(きょうしゅうじ)の多目的文化施設「琳空館(りんくうかん)」が3日、リニューアルオープンする。2階には新たにギャラリーを開設。県内外の作家らを招いた個展を開くなどし、岩瀬の新たな文化拠点として活用していく考えだ。
琳空館は、古い町並みを残す大町通りに面する。岩瀬地区のまちづくりにつなげようと2008年に開館し、花祭りや音楽イベント、ヨガ教室、展覧会など多彩な催しを行ってきた。
北陸新幹線が開業し、岩瀬地区を訪れる県外や国外の観光客が増加。路面電車の南北接続も控え、岩瀬へのアクセスがより容易になることから、施設の運営を本格化させようとことし5月に改修を始めた。河上朋弘住職(48)ギャラリーでは1年間、写真家の石黒健治さん(82)=東京=の作品展を開く。高倉健さんや横尾忠則さんら日本を代表する俳優や作家らの若かりし頃の肖像写真を展示する。石黒さんは「見る人の感性で鑑賞を楽しんでほしい」と話す。
琳空館は不定期で開館する。問い合わせは、慶集寺。
(2017年11月3日掲載 北日本新聞より )