Q5 「遺骨葬」って何ですか?

亡くなられた後に、まずはご遺体を火葬して、ご遺骨が納められたお骨瓶を祭壇に安置してお勤めするご葬儀を「遺骨葬(いこつそう)」といいます。

最近では、病院や施設から直接火葬場に搬送される「直葬(じきそう)」といわれてきた葬送の様式が、「火葬式(かそうしき)」という名称に変わって、葬祭業界から提唱されるようになりました。

火葬式とは、通夜や葬儀式や初七日法要を行わず、火葬と収骨の際に短い読経があるだけのお葬式です。身近な家族だけが立ち会う形式なので「とても小さな家族葬」という言い方もできるかもしれません。

けれどもこのような形式のご葬儀をされた場合には、ご葬儀に参列できなかったことに困惑される方がいらっしゃったり、ちゃんとしたお見送りができていないのではないかと思われたりするということもあるようです。

火葬式の後日に「遺骨葬」も執り行うのであれば、そうした問題は解消されるように思います。亡くなられてからご遺骨になられるまでの時間は家族で静かに過ごすことができますし、しばらく時間をおいてから、ご縁の方々とともに故人を偲ぶこともできます。

古くからの慣習では、ご命日から数えて七週目を機会として、ご遺骨をお墓へ納骨することが通例とされてきました。その際に納骨に先立ってお勤めするご法事を「四十九日法要」といいますが、このご法要を「遺骨葬」としてお勤めするのもよいでしょう。

こうすることで、日時の調整や会場の設定に気持ちの余裕を持つことができますし、多くの方々にお知らせすることもできます。ご遺体のままでは困難な遠距離の移動も、ご遺骨がお骨瓶に納められた状態であれば可能になります。

現代の社会状況においては、前向きに捉えた方がよい、新しい葬送の一様式であるように思います。