写真家・石黒健治氏との妙なるご縁

 

 

平成29年11月3日 慶集寺 琳空館 写真ワークショップにて

 

 

写真家・石黒健治 氏

1935年福井県生まれ。1959年桑沢デザイン研究所修了。同年、写真協会新人奨励賞受賞。主な写真展に「不幸な若者たち」「ナチュラル」「シアター」「夫婦の肖像」など。写真集は『沸騰時代の肖像 PORTRAITS OF THE 60S』『高倉健写真集・健さん』『広島HIROSHIMA NOW』『ナチュラル』『不思議の国』など。そのほか、ミステリードキュメント『サキエル氏のパスポート』を出版。また、映画『人間蒸発(今村昌平監督1967年作品)』の撮影監督、『無力の王』(東映セントラル)では監督を担当した。写真ワークショップ「真眼塾」塾長。

 

 

石黒健治先生との出会いは1990年。富山の実家を離れて、東京で夜間学生をしていた頃でした。当時、写真専門学校で先生のゼミを受講していた友人の本多元氏を介してご縁をいただき、どうした経緯だったのか、先生と本多氏と私は、ニューヨーク経由ジャマイカの旅を共にすることとなりました。

 

 

生まれ育った寺を出て、坊主以外の何者かにならなければいけないと、青い惑いに悶え踠いていた二十一歳の私に、世界各国を旅して写真を撮られていた石黒先生は、自然な微笑みで、平然と語りかけてくださいました。

 

 

「君はインドを旅するといい。そして、坊主になるのがいい。」

 

 

そして私はその一年後、師の言葉に導かれるようにして、インドへ。そして今、寺の住職に。

 

 

不思議なご縁をいただきました。私たちの旅は、まだまだ続いているようです。 (写真撮影・本多元)