① 門徒ってそもそも何ですか? 

戦後昭和・平成・令和 / 信教の自由の時代に 

第二次世界大戦後の日本国憲法の制定にあわせて、民法が大規模に改正されたことによって、それまでの「家制度」は廃止されることとなりました。本家、分家、家督、家長、嫁、婿、舅、姑、義兄弟姉妹といった概念は、現行の民法においては存在しません。家族における財産の相続も、複数の相続人による分配割合が法律によって定められています。

そんななかでも、寺請制度の時代から代々続いてきた家と寺との関係は、親族や地域の慣習として引き継がれていることが通例とされていて、ご葬儀やご法要などの仏事をお勤めする際には、代々の門徒(檀家)としてのお付き合いのある寺院によって執り行われることが一般的です。


しかしながら、昭和から平成、そして令和の時代へと世代交代が進んでいくなかで、これまでと同様に寺と家との関係が承継されていくことが、当然であるとは言えなくなってきているのも事実です。

仏壇のない家に住まれる方や、家墓から遠く離れて居住される方も多く、親の世代までは親密にあったお寺とのお付き合いも、次第に薄れていく傾向にあるようです。

核家族化や単身化が進んでいく現代の日本社会においては、一族といった括りや、本家分家といった旧来の観念にこだわる方ばかりではありません。

最近では、妻や次男、娘や娘の夫などといった立場にある人が、葬儀の「喪主」や法事の「施主」となることもめずらしくありません。

昭和26年に制定された「宗教法人法」に基づいて、慶集寺は「浄土真宗本願寺派の被包括宗教法人」として登記されています。昭和から平成の時代にかけて代々お付き合いのあるご縁の方々からの仏事依頼をお受けしながら、宗教法人としての運営を、令和の時代にまで継続してまいりました。

これまでにいただいてきた
門信徒の方々とのご縁を、

これからの世代へと
つないでいくためには。。。