平成28年(2016)8月
解体・整備工事前の慶集寺境内地
[旧本堂・墓地]
お寺は本来、人々が仏教を学び勤めるための場所としてあります。
そして、仏の教えの象徴としてある「ご本尊」を、永代にお護りするための場所でもあります。
しかしながら、旧来からの伝統的な工法で建設された「伽藍(がらん・木造寺院建築)」を維持していくためには、その修繕費用が継続的に必要となります。
ご本尊を拠り所として、人々が集うための建築物が寺院施設です。そして、その維持管理にかかる経済的な負担は避けることのできないものであって、どんなお寺にとっても大きな課題なのです。
そこで慶集寺では、持続可能な寺院経営の建て直しを目的として、
①老朽化した旧本堂の解体と「境内墓地」の整備
②現代的な工法と建材による頑強な構造の「新御堂」の建設
③人が集まる場としての機能を高めるための「琳空館・会所」の改修
④境内地外に取得した土地を墓地登記しての「共同寺墓」の建設
といった事業計画に、平成最後の数年間をかけて、取り組んでまいりました。